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Anal Cunt




1994年
コンピレーション盤
Old Stuff Part Two

 80年代から活動を続ける米国ボストン出身のグラインドコア穴バンド。そのバンド名は公共の秩序と善良な風俗を紊乱する恐れがあるため、しばしば 「 A.C. 」 だとか 「 AxCx 」 と表記されます。でもロゴがあんなんじゃウォルマートの店頭に置けねーだろ(笑) てか、そもそもウォルマートで扱ってもらえる程の知名度もねーかー? まあそれはともかくとして、ボーカルのセス・パットナム ( Seth Putnam ) は性格が相当屈折した皮肉屋さんで、インタビューではしばしば彼の辛辣なコメントが炸裂します。『 Everyone Should Be Killed (邦題:皆殺しの唄) 』 なんてアルバムをリリースしているし、逆に 『 Top 40 Hits 』 なんてお茶目なタイトルもあります。(売れねーよ!) 2004年、彼はオーバードーズの末に生命の危機に陥り、バンドの存続が危ぶまれましたが、奇跡的な復活を遂げ、メンバーチェンジを経てバンドは現在も活動中とのこと。
 そんな彼らの初期の音源集がこちら。聴かせて頂きました。えーと・・・何ですか?これは(笑) AメロBメロなんてくだらねぇ。サビなんぞクソ喰らえ。はなから一般人に理解されるのを拒絶するかような音のゴミが無造作に詰まってます。一応ジャンル分けするとグラインド・ノイズに該当するかと。特徴的なのは、「ウギャー!!(ドコドコドコ)」ってブラストした後は必ず演奏がピタッと一時停止すること。この演出が「次の音はまだか?」という聴き手の心理を掻き立てたりして(するのか?)地味にセンスを感じる。その上、まれに雑音の中から可愛らしいメロディーが耳に飛び込んできたりするから油断できない。CD には一部ライブ音源も収録されているのですが、これがもう音質が最悪。演奏より観客(推定数人)の歓声の方が良く聞こえたりします。「ホワー!キャー!」ってうるせーよ、あの人。ま、いずれにせよ、鳴らすか、否か、そんな感じのアルバム。
注目曲 : #5 「 Unplugged - Side Two 」
 終盤にて軽快な2ビートのリズムが現れたときは思わず笑った。ツッタン ツッタン。