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Arch Enemy


 Carcass を脱退したギタリストのマイケル・アモット ( Michael Amott ) と、その弟クリストファー・アモット ( Christopher Amott ) を中心に1996年に結成されたスウェーデンのメロディック・デスメタル・バンド。当初は期間限定のサイド・プロジェクトとして立ち上げたものでしたが、日本での反響が非常に良かったため、それならばということでメインのバンドとして活動するようになり、現在に至ります。なお、Carnage (マイケルが Carcass に加入する以前に活動していたバンド)時代からマイケルの盟友であったボーカル、ヨハン・リーヴァ ( Johan Liiva ) は 3rd アルバムを最後に「ステージ上でのパフォーマンスの悪さ」を理由に解雇され、代わってドイツ人女性ボーカル、アンジェラ・ゴソウ ( Angela Gossow ) が加入。男顔負けの野獣ボイスと、あと彼女の美貌も手伝って話題沸騰、世界的な知名度を得るようになりました。バンドを追い出されたヨハンですが、今でもマイケルと友好関係を保っているようです。

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1999年
3rd アルバム
推薦盤
Burning Bridges

 ヨハン・リーヴァをボーカルに張った最後のスタジオ作 3rd アルバム。自分は先にアンジェラ時代の作品から入った口ですが、後追いで聴きました。いやーイイ! すげーイイ! これぞメロデスだ!! ザクザクのヘヴィリフに哀愁メロのリードギターが絡むアモット兄弟のギターコンビ、感情を激しく撒き散らすハードコア風のデス・シャウト、そしてスラッシュリズムを弾き出す強靭なドラミング。ここにはメロデス好きを歓喜させる要素が揃っているのだ。オープニングを飾る王道デスラッシュ・チューン #1 「 The Immortal 」、スタスタと刻むスラッシュパートでのツインギターのハモリが悶絶ものの #2 「 Dead Inside 」、サビで飛び出すギターフレーズがゾクゾクする個人的ベストトラックの #3 「 Pilgrim 」、疾走パートから一転してアニソンばりのメジャーコードのサビに萌え萌えな #4 「 Silverwing 」、終盤でギターソロが切なく聴かせる #5 「 Demonic Science 」・・・といった具合に魅力を枚挙していけばキリが無く、どの曲も聴き所を備えていて、無論捨て曲など一切無し。最初馴染めなかったヨハンのボーカルが、聞き込むうちに段々カッコ良く思えてきたのも嬉しいのよね。
注目曲 : #8 「 Burning Bridges 」
 スローテンポでドゥーミーなヘヴィネスを演出する異色トラック。弦楽器やピアノ、コーラスも入り乱れて感動的なハーモニー。でも終わり方が変だよ。

Wages Of Sin

 アンジェラ・ゴソウをボーカルに迎えた第一弾アルバムは、彼女が加入する以前に曲作り自体は既に進めていたとかいう話。一部ファンの間では、ヨハンを解雇してまで彼女を加入させる必要があったのか?という声もあったようですが、Carcass のジェフ・ウォーカーに影響を受けたというデス・グロウルは確かにそんな感じで、デスメタルのブルータリティをいささかも損ねることなく十分アピールし得る残虐性です。前作と比較してデスラッシュな疾走感はやや抑えた分、ここではメカニカルな曲展開やメリハリの利いたリズムチェンジが際立っていて、ドコドコのツーバス連打も迫力満点。アモット兄弟のギターリフやハーモニーも全編で冴え渡り、楽曲の魅力は前作に引け劣らないクオリティで、こちらをバンドの最高傑作に挙げるファンも多いようです。なんせ、リードトラック 「 Enemy Within 」 のカッコ良さったら!


2001年
4th アルバム
注目曲 : #6 「 Dead Bury Their Dead 」
 スタスタと疾走する間奏部のワウワウギターのハモリがマジ最高。この曲のように高速2ビートで攻め立てる曲は案外少なかったり。



2003年
5th アルバム
Anthems Of Rebellion

 準備中

Doomsday Machine

 準備中


2005年
6th アルバム



2007年
7th アルバム
Rise Of The Tyrant

 ややイマイチ感のあった前2作品にひきかえ、今作はファンからも概ね好評をもって迎えられ、彼らの健在ぶりを力強くアピールすることになった一枚。 アーク・エネミーの魅力全部入りなリードトラック #1 「 Blood On Your Hands 」 を筆頭に、 アモット兄弟の叙情弾き&速弾きがいつも通り魅せる激情演歌メロデス劇場は、 楽曲毎に捻り出される泣きメロの脳内再生指数向上っぷりに、サービス精神を超えたあざといまでの打算性すら伺わせる、ファンなら感涙必至のクオリティー。 集中力を落とさず楽曲にパワフルな肉体性を与えるダニエルのドラミングもさることながら、もはや安定感ではなく貫禄すら漂わせたアンジェラの暴虐グロウルも忘れてはならず、円熟期に差しかかったバンドの充実ぶりを感じさせます。 まあぶっちゃけ、ここ数作品のマンネリ感は否めないし、今となっては新鮮な感動は湧いてこないけど、とにかく2009年発売予定(?)の新作とラウドパークでの来日公演が楽しみですな。
注目曲 : #5 「 Revolution Begins 」
 シングル曲。キャッチーな哀愁リフが冴える佳曲ですが、サビに入る前の上昇コード進行がクサすぎて泣ける。