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Biohazard




1992年
2nd アルバム
Urban Discipline

 バンドの出世作2ndアルバム。確かに根付いたハードコア感覚、そして時代を先取りするヒップホップ感覚。このアルバムはまさに80年代と90年代のシーンの橋渡し的な存在でしょう。ツイン・ボーカルによるシャウトとラップが飛び交うスタイルは強力で、尚且つ不穏な感じ。ドラミングについては横ノリのミッドテンポの時間帯が中心ですが、時々ハードコアらしくスピードアップするパートがあって、その瞬間が非常にカッコイイ。怒涛の如く押し寄せるギターリフや間奏部のソロなんかはメタリックですけど、ずっしりと歪んだ音質はもう「モダン・ヘヴィネス」の領域。後に隆盛を極める(そして衰退していく)ラップ・メタル勢のスタイルに近いので、オールド・スタイルのハードコアを期待して聴くと肩透かしくらいます。逆に Machine Head とかその周辺が好きならイケるかもわかんない。ただし最近のアーティストが取り入れているポップな歌心はゼロに近いので、とことん硬派です。
注目曲 : #12 「 We're Only Gonna Die (From Our Own Arrogance) 」
 ポップなメロが際立つストレートなハードコアで一番好き。でもそれじゃ、このバンドの核心部に触れていない気がするが、どうか・・・と思ったら、バッド・レリジョンのカヴァー曲だった(笑)