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Björk


 アイスランドが輩出した偉大なる才能ビョーク。 ご存知のようにこの人は「音楽」に限らず様々な芸術分野で活躍する前衛アーティストで、 行動も発言もなかなかイっちゃってます。 2000年には映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に主演して カンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を受賞しました。 彼女の目下のパートナーであるマシュー・バーニーはアメリカの現代美術家で、 ビョークもサウンド面を担当したり、体を張ってアートの一部分になったりと色々大変(笑) ミュージシャンとしては、もともと The Sugarcubes というパンク・バンドのボーカルで バンドの脱退・解散後、1993年に 『 Debut 』 でソロ・デビューを果たしています。 と思ったら、1977年に12歳で既にデビューしていたんですね。意外。 管理人は最初はこの人の声は嫌いでした。 が、いつの間にかヘヴィロテでした。不思議なもんです。

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1995年
2nd アルバム
Post

 2ndアルバム。実験的趣向が強く打ち出されており、ジャンルで言うならテクノ、ハウス、トラッド、ジャズ、クラシック、etc...と、もーなんでもあり。ビョークのボーダレスな才能が惜しみなくつぎ込まれた極上のポップ・アルバムです。一つ一つの楽曲はそれぞれ違った色彩を放ちながら自由に動き回るのに、それでいてトータル的にはベクトルがちゃんと一定の方向に向いている印象を受けるんですよね。それはビョークのあの独特の歌唱によるところが大きいのでしょうけど、それだけでもない気がします。異次元にトリップさせるようなサウンド面においても個性は十分。何をやっても「ビョーク」になる、そんな自信と創造力が感じられる作品です。
注目曲 : #2 「 Hyper-Ballad 」
 切ない歌メロが人気のシングル曲。後半からはダンスビートにスピードアップ。こうやって純粋にノレる曲は最近ほとんど作らなくなりましたね。

Homogenic

 ファンの間でも人気の高い3作目。そのまま映画 『 スター・ウォーズ 』 に出演しても即OKなジャケットが象徴するように、このアルバムでビョークは我々の手の届かない、どこか遠いところに行ってしまいました。身近なポップ感覚がまだまだ際立っていた前作と比べると、本作は精神世界を探求するような内省的な作風で、全体として一気に暗くシリアスになりました。しかしそこからは「信頼」「幸福」「愛」といったポジティヴなメッセージが伝わってきます。歌詞とかちゃんと読んでないのがアレだけどな、まあな。で、サウンド的にはビョークの力強くもメランコリックな歌メロとストリングスなどのクラシカルな要素をベースとしつつ、ブレイクビーツや電子音が洗練されたアレンジを付与。もはやポップだとかテクノだとか、そういうジャンルを語ることが無意味な感じで、ビョークは孤高の存在へと進化を遂げています。
 あとどうでもいいけど、ジャケットは合成写真みたいですね、ちょっと安心しました(笑)


1997年
3rd アルバム
注目曲 : #2 「 Joga 」
 この曲はハマりました。弦楽器の深い音色を背景に歌うバラードで、メロディーが最高。