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Black Flag




1981年
1st アルバム
Damaged

 1976年に南カリフォルニアで結成されてから約10年間活動し、アメリカのハードコア黎明期、特に西海岸のシーンをリードしたパンクバンド、ブラック・フラッグの歴史的名盤 1st アルバム。これに先立ってバンドは4枚ほどEPをリリースしており、そのつどボーカルもコロコロ交代しておったようですが、本作はワシントン DC のバンド S.O.A のボーカルであったヘンリー・ロリンズ(彼は4代目)を迎え入れて制作されました。この点、ブラック・フラッグは東西 US パンクシーンの架け橋としての意義も大。パンク革命 → ハードコア時代の流れの中で彼らがやや異色だったのは、スピードではなくヘヴィネス(というか強度)に重きを置いていたことで、確かに東海岸の Bad Brains やあるいは英国の Discharge なんかよりは全然遅いし、実際2ビートのリズムには頼っていません。その代わり古いパンクの割にはスカスカでなく骨密度の高いサウンドを誇っています。ボーカル、ヘンリー・ロリンズのシャウトもなかなかの迫力。まさにパンクのボーカルという感じです。あとは・・・あまり際立った個性は無いし、特別カッコイイとも思わんな〜とか言ったら真剣なパンク・ファンに怒られそうですけどね。おめぇコラァ!って。まあ将来のバンドに多大な影響を与えたハードコア・パンクの古典だけあって、そのサウンドは普遍的な魅力を持っていた、という方向で解決。
注目曲 : #5 「 TV Party 」
 バンドを代表するシングル。リフがキャッチーな名曲です。歌詞はテレビ漬けの現代人を風刺するもの。