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Conflict


 1981年結成で現在も活動する UK ハードコアパンクバンド。頭髪がツンツン逆立ち。 「反戦」 「核兵器廃絶」 「動物保護」 等、一貫して政治的・左翼的なメッセージを掲げる人たちで、 バンド名もまさに 「闘争」 。管理人一押しのパンクバンドです。Crass 、GBH 、Discharge あたりが好きな人は是非。

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1989年
6th アルバム
Against All Odds

 コンフリクトの後期作品、6thアルバム。初期と違ってこの頃は闘争の炎も消えかかっていたのか (そんなことないか?)、脱ハードコアな作風です。 管理人はパンクバンドに関しては、何枚アルバム出していようがどれも似たような音出していると思うので、 各バンド1枚ずつ持っていれば十分なんですが(暴言)、本作は 「パンクじゃないコンフリクト」 という予備知識で興味があって購入した次第。 全6曲収録で、#1 は重厚なシンセのハーモニーで幕を開け、その後は高速ハードコアで騒々しくなったり静かになったりしながら続く14分の大曲。 #2 はギターメロが特徴的なポストパンク系で、#3 はクリアーなギター音と弦楽器のハーモニーが美しい、歌メロが叙情的なバラード曲。 #4 はウェスタン・カントリー調で、#5 はギターのコード進行がカッコイイです。 そしてラストの #6 は EBM かよ!ってツッコミたくなるタイトな変則ビートが特徴的なテクノ楽曲。 まあ散漫っちゃあ散漫ですが、激しくなくても至る所でコンフリクトらしさが感じ取れて、彼らの多彩なセンスが発揮された作品ではあります。
注目曲 : #2 「 Slaughter Of Innocence 」
 ギターのペケペケ単音メロと8ビートのリズムに乗せてボーカルひたすらしゃべりまくり。

Employing All Means Necessary

 管理人が知る(数少ない)ハードコア勢の中で、特にカッコいいと思うバンドがコンフリクト。 で、こちらは真っ赤っ赤なジャケが目印のバンドのベスト盤。ノイズ成分の多い荒々しいギターや、 ドタドタと突進する2ビートのリズム、矢継ぎ早シャウトのボーカルなどには、政治権力に対する彼らの闘争精神が分かりやすく反映されていて、 一緒に暴れ回りたくなるんだな。一部の例外を除けばシンプルな曲が多いし、重量感で武装することもないので、例えて言うなら素手で戦いを挑むような潔さ。 それでも単に攻撃的なだけではなく、モヤのように全編を覆う陰りのあるサウンドや、ボーカルの薄っすらメロディーも味わい深いもの。 #6 や #13 の前奏・間奏部には微妙〜にゴスからの影響も窺わせます。思想的にはゴリゴリの左翼でも、 音楽的には案外柔軟だったり (それなりに激しいけど) するのがこのバンドの面白いところ。


1993年
コンピレーション盤
大推薦盤
注目曲 : #13 「 Neither Is This! 」
 2ビートで攻める攻める。この曲はリフが本当にカッコイイ!!