元 Psychic TV のメンバーで、後に Death In June にも参加する David Tibet を中心に結成された英国のインダストリアル/ネオフォーク系ユニット。 1982年の結成時から今日に至るまで活動を続ける彼らは、インダストリアル界における 「最大の異端」 とか言われる存在で、 ユニット名の Current 93 はアレイスター・クロウリーの魔術用語 The 93 Current に由来するとか。 アレイスター・クロウリー大好き、変態イギリス人。 ちなみに、中心人物の David Tibet (本名 David Michael Bunting ) の "Tibet" の名付け親は、Psychic TV のリーダー Genesis P-Orridge です。 |
1984年 1st アルバム |
Nature Unveiled 夥しい数の作品を出している彼らの記念すべき 1st アルバム。 とり憑かれたように声をあげるボーカルに、密儀宗教のような怪しいムードが混沌と渦巻くダーク・ノイズ・アンビエントは、 決して正気に戻ることのない悪夢のようなサウンド・スケープ。 そんな音楽性は、確かに Psychic TV や Death In June といった人脈からして何となーく想定できる範囲内とはいえ、 地下インダス秘密結社の入会資格を試す 「踏み絵」 とでも言うべき並外れた実験・前衛性は、 音楽としての体裁だとかそんな常識を超え、思想的概念で繰り広げられる未開の冒険領域。 まあ、結局何を言いたかったのかというと、オレはこのアルバムは全然わからんかった(汗) |
注目曲 : #1 「 Ach Golgotha (Maldoror Is Dead) 」 いきなり25分の曲です。次は19分。・・・どうよ。 |
Dawn わからんとか言っときながらまた手を出す悪い癖、4th アルバム。 本作では Death In June の Douglas P. や Coil のフロントマン John Balance の他、元 Strawberry Switchblade の Rose McDowall らがゲスト参加。 ん?てか、元祖ゴスロリのローズ? こんなカルティックなところで何やってんだよー(笑) さすがにもう水玉模様のおめかしはしてないと思うけど。 さて中身の方ですが、上述の 1st とそう大差無いものの、幾分聴きやすく感じます。 たった4曲入りなので (1曲が長いけど) 順番に言ってくと、 1曲目は街中の教会の鐘が鳴り出して、ついでに道路工事も一斉に始まったような喧騒サウンド。 2曲目は黙々とお経アンビエント。 3曲目はグレゴリアン・チャントとオルガンの不定形ミックス。 そしてラストは成仏できない魂がうごめく冥界の BGM 。 やっぱり分からねえアルバムです。 |
1987年 4th アルバム |
注目曲 : #1 「 Great Black Time 」 ローズのゲスト・ボーカル曲。5分40秒あたりで登場します。確かにローズの声だ(笑) |