1980年にブリクサ・バーゲルト ( Blixa Bargeld ) を中心に西ベルリンで結成された実験音楽ユニット。 インダストリアルやノイズ・ミュージック界隈で語られることが多く、幾度のメンバーチェンジを経ながらも現在も活動中です。 |
1993年 6th アルバム 推薦盤 |
Tabula Rasa ミュート・レコードに籍を移すと同時に、英語の楽曲を作るようになるなど、本格的な英語圏進出を図った 6th アルバムは、 音楽的にもターニングポイントとなった作品で、従来の尖ったノイズ音を極力排したソフトな曲作りが特徴的。 ピッツィカートによるアルペジオと女声の語りが催眠的な #3 「 Blume 」、電子音を多用した #4 「 12305 (te Nacht) 」、 反復されるパーカッションの鼓動が心地よい #5 「 Sie 」、弦楽器のハーモニーが持続する #6 「 Wueste 」、 これら中盤の4曲がもたらす静寂の音響は彼らの新境地といえるもので、 ノイズ・パンクからエレクトロニカ、そして現代音楽に至るまで包括する、その研ぎ澄まされた奥深い芸術性は、まさにキャリアの成せる技。 一般的に彼らを代表するアルバムとは言えませんが、こういう異色作にこそアーティストの真髄をみるという意味で、オススメしたい作品であります。 |
注目曲 : #7 「 Headcleaner I 」 次の #8 「 Headcleaner II 」 とセットで組曲(?)形式となっているラスト曲。 さすがに今までが大人しすぎたのか、ここにきて喧しい金属ノイズが荒れ狂ういつものノイバウテン節が炸裂。でも、さすがに散漫すぎるかも。 |