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Evanescence


 米国アーカンソー州出身のゴシックメタル系バンド。女性ボーカル&ピアノ担当のエイミー・リー ( Amy Lee ) とギタリストのベン・ムーディー ( Ben Moody ) を中心に結成され、デモ音源を何枚か発表した後メジャーと契約。シングル曲 「 Bring Me To Life 」 が映画 『デアデビル』 のサントラに使用されて人気に火がつき、1st アルバム 『 Fallen 』 は世界中でロングセラーの大ヒット。エイミーは一躍ゴス界のアイドル的存在になりました。周りのブサイクな男どもに囲まれると、エイミーの存在価値が一層高まります(笑)

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2003年
1st アルバム
Fallen

 世界中で1400万枚のセールスを記録した 1st 。アメリカでゴシックメタル再評価のきっかけともなった一枚で、ラップ&ミクスチャー感覚を取り入れたヒットシングル #2 「 Bring Me To Life 」 はもうお馴染みでしょう。ガガッ、ガガッってなヘヴィサウンドに乗せた憂いの美メロも、パワフルで艶のあるエイミーの歌唱力も、新人とは思えない安定感。メインストリーム・ポップスのファンからオルタナ派、そしてメタラーまで広く訴えかける、何か絶妙なバランス感覚があって、これは売れるべくして売れたアルバムだと思います。アメリカ国内に有力な同業他社が存在しなかったのも大きいかも。アルバム展開が悲しいメロディー一色で固めすぎなのと、中盤以降が似たような曲が続いて飽きるので、メジャーコードの曲とか速めの曲を1つ2つ入れて欲しかったな〜、というのが個人的な意見。
注目曲 : #1 「 Going Under 」
 おどろおどろしいピアノ旋律も、伸びのあるサビメロも秀逸。このアルバムで特に好き。

 4曲目のバラード 「 My Imortal 」 の PV。こちらは途中でバンドサウンドが参加するバージョンですが、アルバム収録の方はピアノとストリングスのみによるアレンジです。メロが素晴らしい。



2006年
2nd アルバム
The Open Door

 前作の後、サウンドメイキングとギターを担当していたバンドの中心人物ベン・ムーディーが脱退したため、エイミー主導で制作された 2ndアルバム。1st は何だか 「 Bring Me To Life 」 1曲と、エイミーのカメラ目線ジャケと、あと新人ならではの勢いで大ヒットさせた感が強いので、この 2nd アルバムではバンドの真の実力が問われますね。それだけにプレッシャーも大きかったことでしょう。で、管理人は例によって友人雨さんから音源を入手して聴かせていただいた訳ですが(笑)、今作も執拗な泣きのメロディー一色で、ピアノ伴奏も激多用、1曲目から5曲目までの展開は前作のデジャヴを見ているような気分。女版リンキンとか言われてた頃のミクスチャー感覚は無くなり、オーケストラやコーラスをフル活用したシンフォニック感が強まりました。モーツァルトの「レクイエム」の美味しい部分を借用した #7 「 Lacrymosa 」 がその良い例(ちょっとベタだが)。スケール UP はまあ良いです。ただメロディーラインが複雑になったので、少々取っ付き難くなってしまいました。よって曲を脳内再現するには聴き込みが必要。あとアルバム後半がダルくなってくるのは相変わらず。上で書いたように、ゴス以外のアクセントカラーを期待していた自分としては、1st の方が好みです。しかし十分良作の範疇だと思います。
注目曲 : #2 「 Call Me When You're Sober 」
 先行シングル曲。十分ダークですけど、結局アルバムの中では一番開放的だったりします。今回は男のラップは無し。