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Ghost Dance


 The Sisters Of Mercy のギタリスト、ゲイリー・マルクス ( Gary Marx ) が Skeletal Family の女性ボーカル、アン・マリー ( Anne-Marie Hurst ) らと組んで1985年に結成したロック・バンド。比較的短命で終わっちゃったので、ポジパン末期の脇役バンドってところ。現在アン・マリーは音楽界から離れているようです。

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1989年
1st アルバム
Stop The World

 初期シングルコンピ盤に続くスタジオ 1st 、というか彼ら唯一のスタジオ作。ポジパン人脈のバンドだけに初期はやはりゴス色が強く、アップテンポの8ビートリズムにマイナーコードのギターリフを乗せるという王道サウンドを展開していたそうです。ゲイリー・マークスのギターは装飾的なソロを弾いてみたりと、どちらかと言うとハードロック的なプレイで、パンキッシュな荒々しさは控えめ。まあ、もともとシスターズがハードロック寄りですもんね。しかし満を持してリリースとなった本作では、カラフルなジャケ絵と一緒に、音の方も当初無かった賑やかなコーラスワークを大胆にミックスするというメジャー受けを意識した内容に軌道修正。これが結果的にやや安易でベタな印象を生んでしまうのですが、何気に楽曲の出来は粒揃いで、アン・マリーの切ない歌メロも思わず口ずさんでしまうほどキャッチー。もはやゴス云々のレベルではない、これは高品質ニューウェイヴ・ポップスなのだ。が、彼らも出てくるのが少し遅かった(笑)、マンチェ/シューゲイザーの新勢力を前にポジパン世代は政権交代を余儀なくされ、UK ロックの史書に埋没してしまった惜しい一枚。
注目曲 : #2 「 Celebrate 」
 のっけから楽しいコーラスが飛び出すシングル曲。セ〜レ〜ブレィ セ〜レ〜ブレィ♪てなサビメロがポップで素晴らしい。