一時期 Faith No More のヴォーカルも務めていたコートニー・ラブを中心に 1989年にロサンゼルスで結成されたグランジ系バンド。 当時シーンを席巻していたニルヴァーナのボーカル、カート・コバーンとの交際を契機に、 コートニーとバンドに対する知名度は飛躍的に上がり、 ミュージシャンとしてはもとより、コートニーは女優としての地位も確立することになりました。 その一方で、薬物中毒や訴訟問題・警察沙汰といったスキャンダルも絶えず付きまとい、 コートニーはゴシップクイーンとして、批判と注目を浴びる存在でもあります。 2002年のバンド解散以降、コートニーはソロ活動へ。 |
1994年 2nd アルバム |
Live Through This 2nd アルバム。奇しくも旦那カート・コバーンの自殺の1週間後にリリースされて作品で、そのタイトルも皮肉めいた響き。いや、実はコートニーがカートを殺した!なんて暗殺説もあったりしますが、それはさておき、このアルバムはグランジロックの名作です。次作 『 Celebrity Skin 』 ほどではないにせよ、1st と比べて見違えるくらいメロディーとサウンド共に洗練されており、グランジ色とポップ感のバランスが良い。ドラッグの力を借りた気だるくダウナーな旋律の中で、時折美しいハーモニーが顔を覗かせ、コートニーがメロディーメイカーとして成長していたことが窺えます。いや、実は旦那カートコバーンが裏で曲を書いていたんだ!なんて疑惑もあったりしますが、それはさておき、#6 のように前作には無かったアコースティック調の曲が冴え渡る一方、アルバム後半のパンキッシュな楽曲もまた魅力的で、そっちではコートニーも吼えまくり。退廃的でいて尚且つ生命力にも溢れた一枚です。 |
注目曲 : #1 「 Violet 」 ロックしてます。カッコイイ。サビの後の繋ぎの部分のハーモニーが綺麗。 |
Celebrity Skin 3rd アルバムにして最終作。初期の頃の粗野なサウンドは何処へやら、悪いものが抜けたように健康的なロックを鳴らしているじゃあーりませんか。4年という間で何かふっ切れたのでしょうか。メロディーも前向きで極上のポップ感に彩られているし、全てにおいてベクトルが以前よりメジャー志向。グランジというよりは、これはパワーポップですね。#1 「 Celebrity Skin 」 と #2 「 Awful 」 の最初の2曲なんかビルボードのシングルチャートの Top10 内にランクインしていても違和感無いくらいキャッチーなメロ。序盤のこの2曲で引きつけて、中盤でまったりとスローダウンさせて、後半でもう一度盛り上げるアルバム構成。コートニーの歌唱は随分お行儀良くなりましたが、それでも随所でがなり声が飛び出したりで、「なめんじゃねぇよ」な反骨オーラが失われていないのは流石。 |
1998年 3rd アルバム |
注目曲 : #11 「 Playing Your Song 」 冒頭や間奏部のクリアーだが歪んだギターリフが印象的。本作で最もグランジーな勢いのある曲。ほら、ドラミングも 「 Smells Like Teen Spirit 」 系リズムだし。 |