Jakalope
| Skinny Puppy や Nine Inch Nails での仕事で知られるインダストリアル界の大御所プロデューサー、 デイヴ・オギルヴィ （ Dave Ogilvie ） がカナダ出身の新人女性ボーカル Katie B をフィーチャーして、 2003年に立ち上げたインダストリアル・ポップ・プロジェクト。 大雑把に言えば、ブリトニー・スピアーズが Nine Inch Nails のポップな曲を歌うようなイメージです。 これまでに2枚のアルバムを発表していますが、2007年に Katie B が自分の音楽を追求するために脱退。 代わって新しい女性ボーカルが加入し、マイスペを見る限り現在はオギルヴィ先生を含めて3人組のユニットになっています。 なお、Katie B は2008年に Katie Rox の名前でフォーク系のソロアルバムをリリースしています。 |
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2004年 1st アルバム |
It Dreams NIN のトレント・レズナーをはじめ豪華ゲストがオミエの 1st アルバム。 角が生えた鼻血ウサちゃんジャケが象徴するダーク・メルヘンな世界観を、 ゴシックロックとトリップホップの中間を行くサウンドで描き、 インダストリアルに由来する緻密なリズムトラックや不気味サンプリングで装飾した 「コワかわいい」 音楽は、 メインストリームのポップリスナーとオギルヴィ先生を信奉するマニア諸兄の両方を惹きつける魅力を持った、そんな一枚。 作曲に関しては Katie B が考えた基本メロディーをオギルヴィ先生が編集／ミックスする、という風に行われたようで、 Katie B の甘〜いボーカルを強力にアピールしつつ、バックの音が巧みに盛り上げる、そんな卓越したセンスはさすがオギルヴィ先生、いい仕事してますね。 クオリティが高い音世界だけに、アルバム後半に退屈な曲が目立つのが惜しいところですが、 Delerium や The Birthday Massacre が好きならオススメです。 なお、11曲目の 「 Bad Dream 」 はオギルヴィ先生が自らボーカルを担当しています。（たぶん） |
| 注目曲 ： #1 「 Feel It 」 「不思議の国のアリス」 的な雰囲気を分かりやすく反映させた優れた曲です。歌メロもポップで一番気に入りました。 |