元 Napalm Death のギタリストで Godflesh のフロントマンであったジャスティン・ブロードリックが新たに立ち上げたプロジェクト。 Godflesh 時代のドローン/ドゥーム路線を引き継ぎながら、 ポストメタルやアンビエントやシューゲイザーを飲み込んで昇華した恍惚サウンドで、ヘヴィ・ミュージック界の新たな伝説を築いています。 |
2005年 1st アルバム |
Jesu 前年のデビュー EP に続くフルレングス 1st 。 有望な若手バンドの相次ぐ登場に活気付く近年のポストメタル・シーンに対して大御所ジャスティンが投下した渾身の一枚は、 まさに豊富なキャリアの成せる技とでも言うべき、桁外れのスケールと貫禄に支えられた一大傑作。 バンド・アンサンブルによる極太の重低濁音に、雲の割れ目から差し込む光のような高音域の音響サウンド、 そこにジャスティンの聖歌のような暖かいメロディーが交わる福音的ハーモニーは、 天地創造を思わせる圧倒的なエネルギーを生み出しながらも、既にこの世の破滅へのカウントダウンが始まっているような、どこか儚げな世界観。 音の粒子隅々まで力強さと美しさに満ち溢れていて、夜明け前の薄暗い空を眺めながら無心に聞き込んだら、 下世話な日常の繰り返しから脱した涅槃の境地に至れそうです。 そんな一瞬たりともスルーしたくない神々しい内容であるだけに、10分前後の長尺な曲構成は妥当とはいえ、修行不足のオレ的にはやっぱり長かったー(笑) |
注目曲 : #7 「 Man/Woman 」 この曲に限っては、怒号ボーカルと叩打音がヘヴィに反復されるアグレッシブ系。カッコイイです。 |