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Lacuna Coil


 イタリア出身のクリスティーナ・スカビア ( Cristina Scabbia ) とアンドレア・フェロー ( Andrea Ferro ) の女男ツイン・ボーカルを中心とした6人組。 その音楽性は初期の The Gathering を彷彿とさせるゴシック・メタル路線から徐々にモダン・メタル化が進行し、 今では世界的な知名度を得るようになりました。

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2009年
5th アルバム
Shallow Life

 オブジェクト被写体ジャケが毎度恒例な 5th アルバムは、プロデューサーにリンキンやアヴリルなどの仕事で有名なドン・ギルモアを起用し、 本格的な米国マーケットへの進出を図った作品。 ギター陣の Nu-Metal な鳴らし方と普遍性を高めたポップなアレンジがコマーシャル路線にすり寄ったというのは各所で指摘されるところであり、 実際のところ某炎誌のインタビューを見る限り本人たちもそう認めている様子です。 シングル曲となった #8 「 Spellbound 」 や #4 「 I'm Not Afraid 」 のあまりのリンキンっぷりには古参のファンの苦い顔が容易に想像できますが、 かたやコーラス・パートに叙情性が切なく滲む #3 「 Not Enough 」 やストリングスが壮大なドラマティカを演出するバラード曲 #9 「 Wide Awake 」 あたりには、 欧州出身のバンドとしてのアイデンティティも感じさせ、所々で顔を覗かせるオリエンタルな旋律も彼ららしく健在。 クリスティーナ嬢の美声とアンドレア君の濁声が効果的に掛け合う洗練された楽曲群は、 どれも4分以内に収まるコンパクトさで、テンポ良く聴き通せるアルバム構成にも好感が持てます。 ゴシックでもメタルでもなく、メランコリック・モダン・ロックとして新たなファン開拓の気概に溢れた充実作ではないかと。
注目曲 : #3 「 Not Enough 」
 やっぱクリスティーナ嬢のサビのコーラスがイイよな〜。ストリングスも多用で個人的ベストトラックです。