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Laibach


 旧ユーゴスラヴィア(現在はスロヴェニア)出身のノイズ/インダストリアル系ユニット。初期は金属的なビートとオーケストラを融合したサウンドでしたが、時代を反映してか、近年の作品ではダンス/テクノ的な手法にシフト。それと、この人たちは政治的なメッセージが強いことでも有名で、戦争をテーマにしたコンセプトアルバムや「国歌集」(笑)なんかも発表しています。ボーカルのミラン・フラスは軍服着用で革命家みたいなノリです。

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2008年
カバー作品
Laibachkunstderfuge

 ライバッハ2008年発表の新作は・・・な、ナント、偉大なる音楽の父ヨハン・ゼバスチャン・バッハの後期の傑作「フーガの技法」のカバーアルバム!! いくら「バッハ」繋がりとはいえ、何たる暴挙じゃー!・・・と思いつつも、正直これは管理人のようなバッハフリークのインダスファンには歓喜です(笑) 再生ボタンを押すと、例の主題メロが不穏な重低音で再現され、すぐに続いて2回目の主題メロが4倍速で重なり合う頃には、音世界は軍隊の勇ましい行進のような様相を呈し始め、後半部でピコピコ電子音が盛り上がるや否や、血沸き肉踊るとはまさにことことか? うおぉぉぉぉ鬼カッコイイイイイッ!!(笑) オレこんな作品待ってました・・・とまあ、狂気乱舞したのもこの1曲目まで。元々が例の主題メロをあれこれ料理して使い回す作品だから、単調にならないようにと、曲ごとに電子音の表情に変化をつけて工夫しているのは解るんだけど、1曲目の衝撃度を上回ることなく、70分以上あの主題メロをさんざん繰り返されると、さすがに段々飽きてくるのよね・・・。あと、2曲目にいきなり20分超の大曲を持ってくるアルバム構成も如何なものかと。まあそれでも、「フーガの技法」のピコピコカバーなる珍盤を作れるのも彼らくらいであることを考えると、貴重な実験作ってところか。
 しっかし、この人たちカバーアルバム好きだなー。
注目曲 : #7 「 Contrapunctus 7, a 4 per Augment et Diminut 」
 このヴァージョンはふざけすぎでワラッタ。ライライライ〜。