1991年に結成されたスウェーデン出身のブラックメタル・バンド。 この界隈でも特に暴虐なサウンドを志す 「ブルータル・ブラックメタル」 の始祖的な存在で、これまでに10枚のスタジオ・アルバムを発表している大御所です。 ちなみにバンド名 (マルドゥク) は、古代バビロニアで尊崇された守護神に由来するもの。 |
2003年 8th アルバム |
World Funeral 日本盤デビューを飾ることになった 8th アルバム。 前作からドラマーが交代して、彼らの中でも比較的遅いとか言われるこのアルバムですが、速いです(笑) これが遅いなら他のアルバムはどれだけ速いんだお前ら・・・。 爆裂マシンガン・ドラムの集中攻撃が脳髄を打ち砕き、悪意に満ちた強圧ギターリフが鼓膜をすり減らし、 極悪非道な濁声ボーカルが死の息吹を吹き込む、正真正銘のファスト・ブルータル・ブラック。 その中にもブラックメタルらしいメロディアスなフレーズも耳に残り、激しい割には聴き易さもなかなか。 確かにスローテンポというか、地獄の炎でじっくりなぶり攻めるような曲も多いけど、 緩急をつけたアルバム展開がブラストチューンのスピード感をより引き立ていて、 最後まで容赦しないテンションの高さに圧倒されてしまいます。 このアルバムを通しで全部聴き終わったら、あたなは自分の首がブラストビートの斬鉄で跳ね飛ばされていたことに気付くでしょう。 |
注目曲 : #11 「 Blackcrowned 」 ラスト曲はホーンの音色が荘厳に響き渡る葬送行進曲のようなインスト。あ〜疲れたー。 |