90年代の初期ブラックメタル・シーンを形成した存在として最重要なノルウェー出身のブラックメタル・バンド。 当時のギタリストでバンドの中心人物であったユーロニモスは、インナーサークルと呼ばれる悪魔崇拝集団の中心人物。 インナーサークルのメンバーは、教会への放火や人殺しなどの重大犯罪を実行することで世間に衝撃を与え、悪名を轟かせました。 ところが1993年にブラックメタル界最大の事件、すなわち、ユーロニモスがかねてからライバルであり Mayhem のセッションメンバーでもあった Burzum のカウント・グリシュナックによって刺殺されてしまい、バンドは一時解散。 しかし1995年にはメンバーを入れ替えて再結成を果たし、現在もシーンに君臨しています。 |
1994年 1st アルバム 大推薦盤 |
De Mysteriis Dom Sathanas 問答無用の超絶名盤、メイヘムのフルレングス 1st アルバム。 何が凄いかって、このアルバムがリリースされた時点で、 クレジットされた5人のメンバーのうち、2人 (ユーロニモスと自殺した前任ボーカルのデッド) が既に死んでいて、 1人 (カウント・グリシュナック) が警察の御用になっているという事実。健在(?)なのは2人だけ。 そんな尋常ならぬ血みどろの歴史的背景が滲み出るかのように、 音の方もこの世の邪悪さを一身に集めたかのような壮絶な内容で、 アッティラ・シハーのボーカルはどう考えても人間の出す声とは思えないし、 ドラムのブラストっぷりも半端じゃない。 スレイヤーの 3rd アルバムにしてもそうだけど、どの曲がどうとかいうレベルを超えて、 ヘッドホンで出力最大にして一気に聴き通すと、もう何つーか頭が冴え冴えしてくるのよね(笑) モチーフでもジョークでもない、リアルな殺戮劇場が密封された最狂の悪魔経典なのです。 |
注目曲 : #8 「 De Mysteriis Dom Sathanas 」 ラスト曲。ここにきてボーカルが微妙にメロっているのですが、これがまた何とも凶悪なオーラ全開でヤバイのなんの。 |