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Nightwish


 1996年結成のフィンランド出身のゴシック・メタル・バンド。 もともとオペラ式の声楽を学んでいた女性ボーカル、ターヤ・トゥルネン ( Tarja Turunen ) の抜群の歌唱力と、 それを引き立てるシンフォニックなアレンジが音楽的特徴で、 ヨーロッパを中心に世界的な人気を獲得しました。 4th アルバムからは、同じフィンランドのヘヴィメタル・バンドである Tarot や Sinergy で活動していたマルコ・ヒエタラ ( Marco Hietala ) がベース兼ボーカルとしてバンドに加入。 ところが、2005年にターヤ・トゥルネンが解雇されてしまい、バンドの活動は停滞。 その後オーディションにより、スウェーデンのハードロック・バンド Alyson Avenue で活動していた女性ボーカル、アネット・オルゾンをターヤの後任に迎え、 活動を再開しました。

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2007年
6th アルバム
Dark Passion Play

 新生ナイトウィッシュ第一弾となる 6th アルバム。 マイナーコードの調べを中心として、曲によってはフォーキーな要素を潜ませつつ、 アッパー系バラード系と交えながらシンフォニックに展開する楽曲群は、いつも通りな世界観を描き出していて一安心。 そうなると、やはり新加入のアネット嬢のボーカルに否応にも注目が集まる訳ですが、 普通っぽいポップシンガーを思わせる彼女の歌声は、 かつてのターヤの神がかったソプラノ声と豪華なオーケストレーションの相乗効果がナイトウィッシュの本質であったことを改めて認識させる皮肉な結果に・・・。 オープニング曲やラスト曲のような大作系はターヤの方が絶対映えたよなあ。 とはいえ、ユーロ情緒が美味しいシングル曲 #3 「 Amaranth 」 なんかは、アネット嬢の甘くポップな歌声が絶妙にマッチしていて、 肩肘張らない足取りの軽さがバンドに新たな魅力を付与しています。てか、この曲オレ的にナイトウィッシュで一番好きだわ。 んでもって、ときどき 「違う! ナイトウィッシュの主役はこの俺様だぁぁぁ!!」 と叫ばんばかりの勢いでしゃしゃり出てくるマルコ・ヒエタラのボーカルも健在で(笑)、要所を巧みに盛り上げています。 楽曲のクオリティ的にも従来のそれに引け劣らないまずまずの水準をキープしているだけに、74分というボリュームはちと消化不良だったかな。
注目曲 : #2 「 Bye Bye Beautiful 」
 マルコ・ヒエタラのボーカルが勇ましく飛び出すサビの疾走パートがイイ。 てか、ターヤが去ってマルコ様のボーカルがすげーカッコよく思えてきたオレって、どうよ?