イギリス出身のゴシック系ヘヴィメタルバンド。1987年結成なので、なかなかのベテラン。 初期はデス色が濃かったようですが、2nd アルバム以降はゴシック化を推し進め、 ゴシックメタルの始祖として評価されるようになりました。 |
1993年 4th アルバム |
Icon 「ゴシックメタル」 というスタイルを確立させた名作 4th アルバム。 全編を通じて暗鬱で耽美的な旋律がある種のゴシック的な空気を醸し出していて、 重厚なギターサウンドがスロー〜ミドルテンポのリズムに乗せてじっくり進行。 そして時々現れるオーケストラがドラマチックな演出を見せます。 さすが創始者だけあって(?)チープな所が全く無く威厳十分。オレ的には「ゴシック」といったら、 黒尽くめの衣装をまとう痩せた青白い人物を連想するんですが、でもこのバンドの場合はデスメタル上がりのキャリアゆえか、 音もボーカルも随分マッチョな感じ。まるで無理してシスターズ・オブ・マーシーをカバーするメタリカのようです(語弊あり)。 ボーカルは前作まではデス声を守っていたそうで、このアルバムではデス声は捨てながらも、結構な勢いでがなり声。 各所で彼らのルーツが見え隠れしていて、ゴシックメタルが「ゴシック」からではなく、 あくまで「メタル」から生まれたという歴史が垣間見える、興味深い一品です。 |
注目曲 : #12 「 Christendom 」 女声ボーカル参加曲。ギターのクリアーサウンドがちょっと不気味な感じ。 |