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Rancid




1995年
3rd アルバム
...And Out Come The Wolves

 マイナー・スレットへのオマージュと思しきポーズのジャケが目立つ 3rd アルバム。 時代はメロコア・ブームの真っ只中、グリーン・デイやオフスプリングらと共にバンドの人気を確固たるものにした作品です。 サウンド的には他のメロコア御三家よりは硬派でイカツイけどゴリゴリのハードコア勢よりは陽性でポップ、てな塩梅で、 そこには 「大手メジャー感」 と 「中小叩き上げ感」 が不思議と同居しています。楽曲はメジャーコード主体のミッドテンポが大半を占め、 その中に幾つかスカ・ナンバーがあるのがアクセント。ボーカルは元気いっぱいなのに、何つーか軽度の薬物中毒患者のようにヨレヨレ。 そうそう、あと珍しいことにベースの活躍が目覚しい。通常ベースといったら脇役で上に合わせて 「ボンボンボン」 ってやるだけだけど、 ここの場合はもっと自由にメロディーを奏でて自己主張してます。
注目曲 : #1 「 Maxwell Murder 」
 リードトラックは2ビートで景気付け。後半ではベースソロが冴え渡る。

Rancid

 セルフタイトルの 5th アルバム。評判通りこれはゴリゴリのハードコア・アルバムです。 収録曲の大半が2ビートの高速トラックで、ギターもベースも小刻みテクニカル。今回はティムもラーズも吼えまくり。 いや〜やっぱり速く激しくなると無条件に嬉しくなってしまいます。曲数はボートラも含めて全23曲と盛り沢山なんですが、 殆どの曲が1分台なので、トータルでは40分足らず。次から次へと畳み掛ける展開は、まるで椀子そば合戦。休んでる暇はありません。 もはや「ポップパンク」とか「メロコア」などの言葉が描くイメージからは遠くなってしまいました。 それでも彼ら特有のメロディーセンスは全然失われてないし、取っ付きやすさは相変わらず。直接表面に現れてこそいないけど、 スカやレゲエの要素も微かに練りこまれていることが分かります。コード進行もカッコイイし、 何よりアルバム全体としてランシドの色がきっちり押し出されているところが素晴らしい。 ハードコア・アルバムの愛聴盤の一つです。 


2000年
5th アルバム
推薦盤
注目曲 : #5 「 I Am Forever 」
 コード進行とか、この曲が一番好き。