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Sonata Arctica


 歌謡メロ大好き日本人の琴線に触れまくりな、フィンランド発5人組メタルバンド。 キラキラのキーボード、ドコドコの疾走ドラム、キャッチーな哀愁メロが売りのメロスピ系 ・・・というのは過去の話で、近年は楽曲の脱疾走化&複雑化(プログレ化?)が顕著。 日本では 1st と 2nd が人気で、それ以降はジリ貧というのが一般的な評価ですが、 例えば、All Music Guide では 1st 〜 3rd に対しては冷淡で、4th にはやたら高評価だったりも。 専門家の言うことって、よく分からないね。

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1992年
1st アルバム
推薦盤
Ecliptica

 1st アルバム。同国の先輩ストラトヴァリウスの遺伝子を受け継ぐ期待の新鋭としてメタル界で多大な注目を浴びた作品です。 まあご存知のように、北欧らしい哀愁メロが2バス踏み踏みの疾走リズムに乗せて我々の耳に飛び込み、焼きついて離れない離れない。 速さが売りのメタルバンドって、目玉の速い曲2〜3つは確かに良いからヘヴィロテだけど、それ以外はグダグダつなぎ状態、 というのがありがちなパターンですが、本作はスロー〜ミッドテンポ楽曲も疾走系に引け劣らないメロディーの充実度、そして完成度。 ボーカルも音域の広さを遺憾無く発揮しているし、デビュー作にしては演奏面も安定している様子。 メロスピ系は守備範囲外の管理人も、ソナタに関してはあまりの説得力の高さとあとクサさゆえに、苦手意識すらネジ伏せられてしまいました(笑)  2nd 以降は大して良いとは思わないのですが、この1stアルバムに限っては時折覗かせるヨーロピアンな旋律がいい感じ。 捨て曲無しの傑作ですね。冗談抜きで。
注目曲 : #6 「 Full Moon 」
 ピアノ音で幕を開けるミッドテンポ系。とにかく泣きメロが素晴らしく人気曲。

Silence

 みんな持ってるソナタの 2nd アルバム。「オレはソナタはそこまで好きじゃないんだけどね」 とか言ってすましてる輩もこのアルバム聞いてすくすく育ったんだろーよ?(笑)  まあそれはさておいて、キーボードのキラキラ度、歌メロのクサクサ度、2バスのフミフミ度が前作対比120%の成長の 2nd アルバム ・・・と評価しても不思議じゃないです。お決まりとはいえ、イントロから #2 「 Weballergy 」 への流れは実に感動的。 ですが、キラートラックと他の影の薄い曲との差にムラがあり、聴いててダレる感は否めないし、 オラオラァって弾きまくってるキーボードと比べると、ギターはソロパートのためにエネルギー温存してるのか、 コード押さえるだけのリフ無しプレイが面白くないし、1st同様ドコドコやってるドラムが今回は心なしか単調に思えるのは何故かしら。 #3 「 False News Travel Fast 」 とか #13 「 Respect The Wilderness 」 なんかは惰性でドコドコやってるだけで、疾走する喜びは感じられません。 てな訳で、オレはこのアルバムはそこまで好きじゃないんだけどね(笑) それにしても、All Music Guide で★1.5個の酷評は、流石にあんまりだと思う。


2001年
2nd アルバム
注目曲 : #5 「 Black Sheep 」
 ハモる泣きのギターがグッドッ! 三拍子で疾走するリズムも個性的。