1977年 1st アルバム |
Marquee Moon The Velvet Underground、Patti Smith らと並んでニューヨーク・アンダーグラウンド・シーンの開拓者であるテレヴィジョンのデビュー作。 いわゆるパンクの名盤として語られているこのアルバムですが、当時のロンドンのパンク勢のような荒々しい破壊力はなく、スピードもマッタリしてます。 ボーカルのトム・ヴァーレインの歌唱がややクセがあるかな?という程度。彼らには独特の美意識があって、 メロディーやアレンジは素朴ながら実にアーティスティック。2本のギターは鳴らし方によって様々な表情を浮かべるし、 網目状に絡むリフも良く考え抜かれています。詩的な叙情性と感情を抑制する力が絶妙のバランスで備わっていて、 これが適度なテンションと緊張感を保ちながら聴き手を奥へ奥へと引き込んでいくのです。 |
注目曲 : #4 「 Marquee Moon 」 10分以上にも及ぶタイトル曲。繊細なリフの反復が心地よい。中盤の展開部も考え抜かれていて10分があっという間に過ぎていきます。 |