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The Adicts




2005年
コンピレーション盤
Made In England

 70年代半ばから活動を始めた英国のパンクバンド The Adicts のベストアルバム。映画 『 時計仕掛けのオレンジ 』 を意識したかのようなフロントマン、モンキーの白塗りピエロメイクと、白服に山高帽のメンバー統一のコーディネートが個性として注目され、インディーズを中心に結構な人気を博していました。音楽性もそんなビジュアル面に沿うもので、愉快におどけたパンクチューンがバックのイキなコーラスと一緒に元気に疾走するもの。当時のパンクムーブメントが基本的に反逆精神に突き動かされたものであることを考えると、この聴き手を魅了するエンターテイメント性は異例のもので、アメリカの The Misfits にも通ずるサービス精神です。曲展開はさすがにワンパターンな感は否めませんが、冒頭の 「 Let's Go 」 で飛び出す牽引力抜群のギターフレーズや、トリを飾る 「 Viva La Revolution 」 のサビのコーラスなど、明快なポップセンスがキラリと光っていて、立派なモンキー・ブランドを築いています。  
注目曲 : #4 「 Chinese Takeaway 」
 お持ち帰り中華料理をテーマに歌った 82年発表のシングル曲。ス−ジー&ザ・バンシーズの「香港庭園」と双璧をなすチャイニーズ・パンクの名曲です。ストップ・マイ・ハンガー!パパッピラ☆ とか言いながら、ドラが「ゴワ〜ン」って鳴って終了(笑)

 バンドの代表曲 「 Viva La Revolution 」 と 「 Joker In The Pack 」 のライブ映像。ノリノリっす。
 彼らは 80年代に入ってから一時期バンド名を ' Fun Adicts ' や ' ADX ' (安直!/笑)と改め、ディスコ路線に擦り寄ったりと迷走したそうですが、今もオリジナルメンバーの6人で現役。スゴイ団結心。