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The Chameleons


 80年代に活動したイギリスのポストパンク系バンド。 The Cure のように商業的な成功は伴わなかったため、知名度は決して高くはありませんが、 当時全盛を極めたネオサイケデリック・ロック勢の中では評価の高いバンドです。 2nd アルバム以降はキーボード・サウンドの比重と叙情的なメロディーが深まり、Dream Pop 系のアーティストとして語られることも多いです。 (管理人は 2nd 以降は未聴ですが)  バンドは3枚のアルバムを残して1987年に解散。その後2000年に一度再結成し、新作もリリースしました。 なお、オリジナルアルバムに見られるシュルレアリズム的なアートワークは、全てギタリストの Reg Smithies によるデザイン。音楽も美術もできて才能ある人ですね。

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1983年
1st アルバム
Script Of The Bridge

 Carcass や Bullet For My Valentine などの仕事で有名な Colin Richardson をプロデュースに迎えて制作された 1st アルバム。 まあしかし、今回は当然メタルとは無関係で(さすがにね)、 The Cure 、 Echo & The Bunnymen のようなダークサイケ感覚や、U2 を彷彿とさせる奥行きのあるギターサウンドが特徴的な、生粋の UK ニューウェイヴ・ロックです。 このバンドも80年代初頭に雨後の竹の子のごとく現れた微ゴス・ネオサイケ勢の一員ではありますが、 軽度の鬱系メロディーと白くモヤがかかったような幽玄ムードが彼らの個性を物語っている感じで、Dream Pop 系とか言われるのも何となく分かる気がします。 ボーカルの歌唱が若干垢抜けないのと、楽曲全般的に突出したインパクトに欠ける点を差っ引いても、なかなかバランスのとれた佳作ですね。
注目曲 : #4 「 Less Than Human 」
 泣きの叙情メロディーがこのアルバム随一。これ聴いて一緒に泣きましょう。