1993年 3rd アルバム |
Frosting On The Beater 米国シアトル系オルタナティヴ・ロックバンド The Posies の 3rd 。シアトル系だけあって、ギターサウンドが少しグランジがかったパワーポップ・アルバムとなっています。歌心を大切にしているようで、上質で切ない歌メロが印象的。コーラスも綺麗だし。何だかホッとしますね。ボーカルの声質もサウンド全体もアクが少なく、後味さっぱり。例えて言えば、歌ものヘヴィロック勢の音楽から攻撃力を削ぎ落とした感じでしょうか。筋肉ムキムキなマチョイズムとは無縁で、良くも悪くも優等生的なつくり。ギラギラしたところがなく、秋の山林のような枯れた魅力すら漂っています。いや、枯れる一歩手前くらい。刺激が強いわけでもなく、屈折しているわけでもなく、かといって神のように癒しているわけでもない中庸サウンドで、何か突き抜けた要素が欲しいなあと、つい思ってしまいますが、例え全曲アコースティック・ヴァージョンにしても全然イケそうなメロディーセンスはやっぱり優れもの。アルバム後半のダウナー感もなかなかイイです。 |
注目曲 : #2 「 Solar Sister 」 このアルバムで最もアクティヴな感じで、爽やかな疾走感&メロディーがイイ。 |