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The Vanishing


 デスロックの聖地カリフォルニア出身、紅一点ボーカルを擁するゴス系ポスト・パンク・トリオ。 ボーカルの Jesse Eva はベースも担当でサックスも吹いてます。 んでもって、ルックス的には現代版スージー・スー。歌い方もそれとなく似てる。 あとはドラマーとキーボード担当がいて、ギターレスというやや変則的なバンド編成。 オリジナルアルバムは2枚残していますが、既に解散しているようです。

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2003年
1st アルバム
Songs For Psychotic Children

 前年のデビュー EP に続く 1st アルバム。ボーカルがスージー的ルックスって言いましたが(ジャケ写だとマンソンにも似てるなぁ)、 案の定雰囲気もスジバン系。でもサックスを用いるあたり、Skeletal Family の方により似てます。 ボカスカってな音を出すドラムが80年代的な質感で、縦に弾むダンサブルなリズム感、さらには歌うベースも含め、 リズム隊は Joy Division や初期 New Order も彷彿とさせます。ざっくばらんに表現すれば、 これは「ギターレスのポジパン+ディスコ」といった感じですね。ギターが無い分、 シンセが普通のバンドにおけるギター並みの仕事ぶりを発揮してますが、エレクトロニカあるいはフューチャーポップのような今風のアレンジからは程遠く、 絵の具をベタ塗りするが如き「ビョエー」ってなチープサウンド満載。それでいて不協和音とかノイズも盛り沢山で、 アヴァンギャルド/ノーウェイヴな傾向もある。あと、ボーカルがテンション高めなのであまり気付きませんが、 何気にインスト曲多いです(10曲中半分がインスト曲)。インディ志向とポップ感の塩梅が良く、ポジパン好きなら楽しめるかと思います。
注目曲 : #7 「 Obituary 」
 インスト曲ですが、派手なハイハットワークで最もノリノリ。メロディアスなベースラインが Good。