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Traci Lords


 1992年に歌手デビューしたアメリカ出身のマルチタレント(?)アーティスト。・・・というか、元ハードコア・ポルノ界のトップスターとしてあまりに有名(笑)  年齢を詐称して15歳のときからポルノに出演していたことがバレて、関係者たちの処分とアダルト業界の規制強化をもたらす大問題を巻き起こしたにも関わらず、 彼女自身は逮捕されずに、18歳の誕生日に撮った最後のポルノ作品でまんまと儲けて業界を引退したという、いわく付きの人物です。 その後はB級映画のみならず、ウェズリー・スナイプス主演の 『ブレイド』 など一流映画の比較的マトモな女優としてもキャリアを重ね、 最近は家出少女たちの保護施設を運営するといった社会貢献活動も行っているとか。反面教師かい。

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1995年
1st アルバム
1,000 Fires

 シングルは幾つか出しているものの、スタジオアルバムとしては唯一の作品。 半分ジョークのつもりで聴いてみたら、これが何気に高品質なインダストリアル・テクノ・ポップ・チューンが満載でニヤリと嬉しくなります。 調べてみると、トランス界の大御所ユニット Juno Reactor や英国デジロックバンド Jesus Jones が制作に参加しているようで、さすがの洗練されたクオリティ。 のっけのシングル曲 #1 「 Control 」 が繰り出すハードな高速ビートがいきなりカッコよく、 その後も明快な4つ打ちダンストラックと夢遊的なアンビエント調をバランス良く配置し、 基本テクノ畑のサウンド・アプローチでありながら、ビートの硬質感やシンセアレンジの暗黒性が程よく効いていて、 インダス/EBM 好きのツボも確実に付いてくる内容だと思います。 トレイシーの歌唱はメロディーを奏でる、というよりは基本ささやいている感じですが、ボーカルとしての技量も決して素人と打ち捨てておけないレベル。 おまけにジャケ写も最高にクールでイカしてるではないか! 最近インダストリアル音楽の倦怠期に入りつつある管理人も、コレ聴いてインダスEDを克服だ!(笑)
注目曲 : #3 「 Good-n-Evil 」
 変拍子リズムと管楽器の伴奏がスリリングな異色トラック。サンプリングも激駆使でアルバムの中では一番インダス度が高く、お気に入り。