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Virgin Prunes


 ギャビン・フライデーとグッギの2人を中心に結成され、70年代末から80年代前半にかけて活動したアイリッシュ・ポジパン前衛芸術集団。彼らは U2 のボノ、エッジと幼馴染みの関係で、U2 の 1st アルバムと 3rd アルバムのジャケットに登場する少年は、実はギャビンの弟さんでした。家族ぐるみのお付き合いってことか? ご存知のようにボノたちは反戦のスローガンを掲げてロックのスター街道を着実に歩んでいくことになりますが、ギャビンたちは白塗りキョンシーメイクとシアトリカルなライヴ・パフォーマンスを武器にロックの裏街道まっしぐら。

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1982年
1st アルバム
...If I Die, I Die

 Wire のフロントマン、コリン・ニューマンをプロデュースに迎えたバンドの代表作で、ポジパン界の傑作と評される一枚。この人たちはもともと音楽のみならず、美術・文学・演劇をひっくるめた総合前衛アート集団を目指していたようで、サウンド面だけではバンドの魅力を十分理解することができないのかもしれませんが、とりあえず中身はイカレタお経のようなポジパンでした。ゴシックという重厚な響きは似合いませんね。アルバム前半は民族楽器を取り入れた祭祀的な要素が顕著で、U2 の 3rd にも通ずる ・・・と評するのは苦しいかな〜。U2 の 3rd を妖怪に食べさせてゲロゲロ吐き出したイメージか(汚い)。アルバム後半はポップ感を打ち出した曲も多く、バンドサウンドとして音楽の体裁も比較的整っていると思います。でも概して言えば、ボーカルはヘナヘナで頭のネジが何本か足りないし、音も何つーか変に実験的で、ちょっと嫌になりました。馴染めんかった(笑)
注目曲 : #7 「 Ballad For The Man 」
 注意して耳を傾けると、このように長閑で親しみやすいメロディーの曲もあったり。U2 の 1st みたく鉄琴もキンキン鳴っとります。

 見つけたーっ、ライブ映像! てか、マジ吹いた(笑) ロウソク片手に歌うギャビンはまだいいとして、お人形抱っこしながら徘徊するグッギが楽しすぎる。やっぱり舞台の演出と一緒になってナンボの音楽だね。ちなみに曲は上で紹介したアルバムの2曲目 「 Decline And Fall 」 です。

あー、なんかこの人たち段々好きになってきたかも。
ライブ行きてー!