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Anne-Marie Hurst
アン・マリー・ハースト


 髪はボサボサ真っ赤っ赤、顔はコテコテ厚化粧、歌声はヒステリックなキンキン声、 そんなポジパン界の赤毛のアンは Skeletal Family と Ghost Dance のフロント・ウーマンであり、当時は「ネクスト・スージー」とも称されていた。
 前身のバンド The Elements でバックボーカルを務めていた彼女は、1982年に Skeletal Family を結成すると、 ラジオでのエアプレーや The Sisters Of Mercy のツアーのサポートアクトを務めるなどしてインディーズでの評判を高め、 84年には 1st アルバム 『 Burning Oil 』 をリリース。翌年には 2nd アルバム 『 Futile Combat 』 をリリースする。
 が、ここでメンバー間の足並みが揃わなくなり、アン・マリーとドラムのマーティンが脱退。 ちょうどその頃 The Sisters Of Mercy が解散しており、ギタリストだったゲイリー・マルクスはアン・マリーを誘って新しいバンド Ghost Dance を始動させる。 4枚のシングルの後、やたら自虐的なタイトルのシングル集 『 Gathering Dust 』 をリリースし、88年には遂にメジャーのクリサリス・レーベルと契約。 1st アルバム 『 Stop the World 』 ではポップな色彩を強調し、アン・マリーの歌声もしっとりと叙情性アップ。ヨーロッパ・ツアーへと繰り出すが・・・思ったほどセールスは伴わず、レーベルともそりが合わなくなり、おまけにバンド内の求心力も低下し、万事休す。
 アン・マリーはローカル・レベルでの音楽活動に舞い戻るようだが、ここで UK ロックの史書に彼女に関する記述が無くなってしまうのだ。 2002年の Skeletal Family 再結成のときも不参加だったことから窺えるように、 彼女は音楽界から足を洗ってしまい、今でも関心が無いようだ。 そんな訳で、今となっては知る人ぞ知る存在になってしまっている。


― 関連人物 ―

Gary Marx (ゲイリー・マルクス)

 85年のシスターズ分裂の際にアンドリュー側にもウェイン側にも付かず、独自の道を歩みアン・マリーと Ghost Dance を結成する。



Andrew Eldritch (アンドリュー・エルドリッチ)

 シスターズの84年のツアーで、アンドリューはスケルタル・ファミリーにサポートバンドを務めるよう誘っており、アンドリューやウェインは彼女たちのステージに登場していたようだ。



Siouxsie Sioux (スージー・スー)

 当時アン・マリーはスージー・スーと比較される存在だったが、実際本人とは特別な繋がりは無さそうである。




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