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Julianne Regan
ジュリアンヌ・リーガン


 All About Eve の紅一点ボーカルであり、80年代末のポジパン時代末期に君臨したゴシック・クイーン。バンシーズのスージー・スーとは違って、清楚なお嬢様キャラである。歌唱力はぶっちゃけ並以下でもルックスが良いからエニシング・オーケー(笑)
 そんなゴシック・クイーンも、出身は労働者階級の家庭。19歳のときにロンドンへ上京し、大学でファッションを学びつつ、音楽雑誌の記者として働いていた。ある日、 Gene Loves Jezebel を取材したことがきっかけで、Gene Loves Jezebel にベーシストとして加入する。が、バンドに馴染めずに脱退し、バイト仲間だったマニュエラとその友人であるティム、ジェイムズと共に The Swarm を結成。マニュエラと一緒に見た古典映画 「 All About Eve 」 に触発されて直ぐにバンド名を改める。
 その後ウェイン・ハッセイ率いる The Mission の 1st アルバムへのバックコーラスでの参加、それに伴うテレビ出演などで All About Eve の知名度も高まり、1st アルバムはトップ10にチャートインする大ヒット。ちょうどその頃、ジュリアンヌの妹がドラマーのマークと結婚しているが(後に離婚)、ジュリアンヌ自身も The Mission のギタリストであったサイモンと恋仲になる。しばらくしてサイモンと破局すると、今度は自分のバンドのギタリストであるティム・ブリッチェノと恋仲になるが・・・また破局(ティムはバンドを去る)。決別の 3rd アルバムに次ぐ 4th アルバムでは、自身のボーカルに関して実験的なミキシングを施したところ、ファンの反発を食らってしまい、おまけにレコード会社からも見限られて、失望したジュリアンヌはバンドを解散させるのであった。
 数年後、再起をかけるジュリアンヌはブリット・ポップ・バンド Powder のギタリスト Tim McTighe と組んで The Mice を結成。キュートな歌声とミニスカートで若さをアピールしてかつての再現を試みるも、やはり年齢は隠せないと悟ったのか、今度はウェインの薦めでティム・ブリッチェノ抜きで All About Eve をアコースティック主体で再始動させる。この活動も2004年頃には終わるが、最近のジュリアンヌはインターネットやウェブデザインに興味があるようで、ファンとの交流はネット上で続いているようだ。


― 関連人物 ―

Tim Bricheno (ティム・ブリッチェノ)

 AAE 結成時からのギタリストでジュリアンヌの同僚。途中で禁断の恋に落ちるが ・・・・・ほーら言わんこっちゃない、バンド内の色恋沙汰はご法度よ!てな失敗例。バンドを去ったティムは The Sisters Of Mercy に加入する。という訳で、AAE の 3rd アルバムのリードトラック 「 Strange Way 」 はティムと決別の失恋ソングなのだ。ちなみに、現在は2人は和解しているらしい。

Wayne Hussey (ウェイン・ハッセイ)

 The Mission のリーダーであり、ジュリアンヌを見出した恩人。でも、ウェインの方がジュリアンヌの歌声(ルックス?)に入れ込んでいたので、恩人ってほどでもないか? ジュリアンヌのコーラスは The Mission の 1st アルバム収録曲 「 Severina 」 などで聴くことができるし、逆にウェインも AAE の 1st アルバム収録曲 「 Shelter From The Rain 」 でボーカル参加している。2人は現在に至るまで関係の続く良き友人同士である。

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